ビジネスブログを作る前に
日記としてブログをスタートする場合もありますが、お客さんを集めたいと思うビジネスブログがもっとも盛んになってきており、これからもますます増えていくことになるでしょう。そこでこんなデータがあるのをご存知でしたか。
ビジネスブログを立ち上げたけど5日で更新が止まる。なんと80%以上が5日で止まってしまうのです。立ち上げるのは簡単です。無料ブログであれば10分もあれば出来ちゃいます。ブログと言っても、無料で開設できるサービスも多くあり費用は一切かかかりません。その他はサーバーなどを借りて、WordPressというシステムを使って、自分メディアを作る方法もあります。ここでは、サービスの質については??
ブログを準備する前に事前に、用意しなければならないことが多くあります。とても大切なことですのでしっかりと準備していきましょう。
ここでは、ブログの目的をお客さんに見てもらい、そこから集客できるブログの準備をはじめていきましょう。
1.誰に向けてのブログなのか?
2.ターゲットとメッセージ
3.更新頻度と更新内容
4.ソーシャルメディアを使う
5.見込客の属性を把握する
1.誰に向けてのブログなのか?
誰に向けて発信しているのかを明確にしましょう。ビジネスブログは主にお客さんに発信していると思います。ただ、業種や業態によっても違いがあります。お客さんといっても、「お客さん」「見込客」「固定客」などどこに発信をしているのかをまずは絞込しましょう。他にも、「取引会社」「社員」「マスメディア」ということもあります。
コンサルティングを進めていく場合に必ずお聞きすることがあります。それは、お客さんは誰なのかということを明確にしているのかという点です。ターゲットは誰なのかという点です。しかし、ブログの更新を考えていくとなるべく多くの客層にリーチしたいと思います。経営者であれば誰でもそう思うはずです。実際に私の会社も年齢層や性別で区分けできない状況になっています。
私の会社では、「はんこ」の販売をしております。わかりやすく言うとこれから会社を設立するという人が会社の代表印を作るためにやってきます。ここがメインターゲットになるのですが、年齢や性別はさまざまであります。
一般的には、「ペルソナ」をつくりそこに向けて発信するということがよく言われますが、もう時代の変化がペルソナでは、対応ができない状態になって来ていると強く感じます。ターゲットを絞るのは年齢や性別ではなく、商品やサービスを求めている人がターゲットなので、そこに向けて発信していきましょう。
とはいえ、一つの商品やサービスを販売している会社はとても少ないと思います。メイン商品とサブ商品があります。吉野家だって、牛丼だけではなくカレーや焼き魚定食・納豆定食など・・ 多くのメニューが注文できます。でも、吉野家といって思い浮かべるのはメインの牛丼ですよね。
複数の商品やサービスを販売する場合に、もっとも相性が良いのはブログです。ブログは1ページ、1ページで完結できるのが特徴のひとつでもあります。セールスから購入までを1ページで済ませることが可能です。ブログはチラシのように制限がありません。たとえ、10000文字でも一つの商品やサービスを説明できます。動画や音声、ダウンロードできる資料も配布できます。
検索した場合に、トップページに到達することは固有名詞などで検索しない限りありません。基本的には、各ページに到着(ランディング)します。以上のことからも、誰に向けて書くのかは「誰が必要としているのか」をはっきりとして、1ページにつぎ込むページ作りが必要になります。
2.ターゲットとメッセージ
ブログをはじめて、すぐに商品やサービスの宣伝だけをするのはやめましょう。とてもよくやってしまうことです。初めてブログに訪れた人にいきなり宣伝はあなたも嫌ですよね。どんなに素晴らしい商品やサービスだったとしてもです。
あなたの商品やサービスが読者にとってどのように使えるのか? このブログを読むことで読者にとってどんなメリットがあるのかを説明するコンテンツにします。すぐに売らないで関係性を構築していくことを重点的に考えましょう。
はじめてあった人から商品やサービスはなかなか買えるものではありません。ブログを通して商品やサービスの良さを知ってもらうことがブログの役割のひとつともいえます。その上で商品やサービスの販売ページは必ず事前に用意しておいてください。と同時に、関係性の構築と継続してブログに訪問してもらうことも考えていきます。
ブログの訪問者は、検索エンジン経由にすることがとても大切になります。検索エンジンから安定的に訪問者を呼びこむことができれば、長期的に集客できることにもなります。ここを目指して運営するのがブログの目標ともなります。
検索エンジンは、何かに悩んでキーワードを検索窓に入力します。その答えがブログに書いてあれば、信用してくれる第一歩となります。あやふやな答えは訪問者は求めていません。よくあるのが、この続きはメルマガで・・・ などは多くありますが、メルマガに登録してもスッキリする回答がない場合は、とても損をしたと思ってしまいます。
ブログ運営者がリスト(メールアドレス)が欲しいとしても、読者に不満があれば再び訪問されることもなくなります。なので、回答を探してきた訪問者に対して、スッキリするような回答を用意してあげてください。今後の訪問と信用を勝ち取ることができます。
すると、メルマガにも登録してくれるようになります。無理にメルマガに誘導しなくとも、自然に読者も増えていくようになります。ブログのサイドバーなどにはメルマガの登録案内の掲載の準備もしておきましょう。
3.更新頻度と更新内容
更新頻度はテレビ番組のようにある曜日・ある時間に定期的に行うことが望ましいです。定期的に更新するのは、読者にとってもわかりやすいので、更新が毎週であれば公開して、約束を破らないように更新を続けていきます。
更新頻度は、それ程気にしなくても良いとは思います。できれば、月に2回(14日間隔)は行なって欲しいと思います。これは、検索エンジンに対しても最長の期間と考えています。もちろん、毎日の更新ができればそれに越したことはありません。更新といっても、日記のような記事は求めていませんので、しっかりとしたコンテンツを発信していかなければなりません。
時代も変わり、600文字程度の更新よりは3日分をまとめて、1800文字の記事の方が検索エンジンも好んでいる傾向は強くなりました。実際に検索して確認して欲しいと思いますが、あなたが選ぶビジネスキーワードで検索をしてみてください。1位〜3位までのブログやサイトの文字数をカウントするとわかると思います。
もし、文字量が少ない場合はライバルに勝つチャンスがあるということでもあるので、一度検索エンジンであなた自身が検索をして、検索結果を確かめてください。文字勝負になって来ていますが、どんなに文字が多くても内容がなければ問合せなどはありません。
ですが、1位〜3位までに入ることが案外簡単だと思っていただけると実感してもらえます。ライバルがいることですので、すべてが文字数だけでは決まりません。開設からの運用実績なども加味されるので、継続していくことはブログ集客にとっては必須になります。
だからといって、記事だけが多くあれば良いのではないという点は説明しました。狙うキーワードによっては、すぐに上位表示する記事も書くことができてきます。急にアクセスが増えた場合は、どの記事がどのような経路でアクセスされているのかを確かめてください。
上位表示の実体験がないので、ブログを立ち上げても、5日でブログの更新が続かなくなってしまうのだと思います。5記事くらいでは、そう簡単に検索エンジンからも評価されることはありません。渾身の記事をしっかりと続けていくことがもっとも早い結果が生まれます。
よく言う、ブログは資産にもなる。ということは本当です。立ち上げ当初はアクセスも、あまりないでしょう。しかし、毎週でも更新を続けていくことで検索エンジンから訪問者がやってきます。後は、良いコンテンツを書き続け継続するだけです。
キーワードを選定して、記事を書くことは必ず行なって欲しいと思います。闇雲に書いていては、全くビジネスにつながらないブログになってしまいます。現にそのようなブログがとても多いので、逆にキーワードをしっかりと選んだブログはチャンスが多くあります。
4.ソーシャルメディアを使う
ソーシャルメディアを使う方法は、書いた記事をソーシャルメディアで拡散させるのが、ここでいう目的になります。検索エンジンで上位表示されるには時間がかかってしまいますので、ソーシャルメディアの力を借りてブログ記事を多くの人に見てもらえるように拡散させます。
基本的にブログは文字(テキスト)が中心となっておりましたが、いまでは動画や音声、PDFでコンテンツを多くの人に見てもらえることが出来ます。YouTubeやPodcastはソーシャルメディアともいえますので、コンテンツ自体がソーシャルメディア化にもなります。
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ウェブコンテンツはあなたの自身なので嘘はいけません。コンテンツに関係ない写真や動画は当然NGです。関係性を構築していくことを重点的に考えましょうと言いました。コンテンツを通して、読者とのエンゲージを深めていきましょう。
[aside] エンゲージとは、人を引きつける、魅する、 喜ばせるという意味です。[/aside]
コンテンツが注目だけを集めようとして、意味のない写真や動画であれば、読者は裏切られたと思っても仕方ありません。そして、もう2度とブログに来てくれないということにまで発展する可能性があります。エンゲージを超えるとエンゲージメントというステップになります。
ブログでは読者といきなりエンゲージメントが生まれることはありません。訪問回数を重ねることで高まっていくことになり、コミニュケーションもとれるようになるでしょう。
具体的な、ソーシャルメディアはユーザーが多くいる、かつ熟成したサービスである。ソーシャルメディアのFacebook、Twitterは必ず押さえておきたいです。YouTubeもできればチャレンジして欲しいとは思います。iPhoneがあれば、簡単に配信もできる時代になりましたので、難しいことはありませんよ。
その他のソーシャルメディアも複数ありますが、効果がなければ疲れてしまうだけですので、厳選して利用して欲しいと思います。あえていうなら、スライドシェア(SlideShare)も押さえておきたい所です。
http://www.slideshare.net/MasatakaMuto/slideshelf
個人商店より、商店街。商店街よりショッピングセンターに出店する方が人が多く集まっているメディアを使うのが鉄則となります。
ブログ記事を書いていく上でソーシャルメディアは必須なのですが、記事をシェアしているだけでは、本当の目的とは違います。本当の目的は、ソーシャルメディアによってあなたを知らない人にブログ記事をみてもらうことです。それに必要なことは、シェアやリツィートなのです。
いいね。ではなくシェアやリツィートの方が拡散力は大きいので、ブログ記事は読者がシェアやリツィートをしたくなるような記事がベストです。もちろん、それを気にして誰もが記事を書いているとは思いますが、なかなかコントロールはできないのが現状です。
経験を重ねていくとどんな記事がシェアやリツィートされるのかが、必ずわかってきます。その経験を生かして次の記事を書き、ソーシャルメディアで拡散させていきましょう。
5.見込客の属性を把握する
トップブロガーでも難しい判断だとは思いますが、興味・関心に分けるリスト管理を目指します。たとえば、私が北海道で何かのセミナーを開催するとします。開催場所は札幌です。北海道在住の方もいますし、本州在住の方など遠方の方がブログの読者としていつも見てくれています。
となると札幌までお越しいただけるのは、北海道在住の方が中心になります。であれば、セミナー告知は北海道の方までにするのがターゲッティング(属性)としては正しい判断になると思われます。エンゲージメントが高ければ、沖縄からも参加してくれるかも知れませんが・・・(笑)。
属性でない人、興味や関心ない方にどれだけコンテンツを届けてもゴミ箱行きです。この属性を分けるということはマーケティングを行なっていく上で必ず必要になります。セミナー情報などはすべての人が見れる状態にはしておかなければなりません。ブログのグローバルメニューやサイドバーにて、セミナーの開催情報などは掲載しておきましょう。
ブログを運営していく上で、どんな人が見ているのか? どんなキーワードで集まってくるのか? は最低限、理解しておかなければなりませんし、新しい属性が増える場合もあります。それらは、ブログの反応やアクセス解析を注意深く見ながら判断していきます。
見込み客の中にも、いますぐに商品やサービスが必要な方もいますし、まだまだ必要に思っていない方もいます。必要に応じて、ブログでの誘導が必要になります。いますぐ客には、サービス案内ページへの誘導ですし、まだまだ客にはノウハウ記事を読んでもらえるページに誘導するのが、各見込み客に合わせた誘導方法となります。