むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川へせんたくに行きました。
誰がも知っているおはなしです。この文章のなかにとても重要な言葉があります。
たった一文字、変わると意味も変わってしまうほど大切な語句です。
「てにをは」と呼ばれ、文章の意味を加える言葉です。
使い方を間違えると喧嘩になってしまう場合もあります。
まずは、昔話からお話しいたします。
「が」や「は」を注目して、ちょっと考えてみてください。
何か気になりませんか。
むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんは住んでいました。
意味は通じると思いますが、物語の冒頭で「は」を使うと物語が進んでおり、すでに話が始まっているように感じませんか。
おじいさんが山へしばかりに、おばあさんが川へせんたくに行きました。
この文章もなんとなくですけど意味はわかります。でも、違和感があります。
たった一言が違うだけで、意味がわからなくなったり、惑わしてしまったりします。
続いてどちらが、よりおいしいラーメンだと思いますか。
・このラーメンはおいしいね。
・このラーメンがおいしいね。
「は」の場合は、いままで食べたラーメンの中でもおいしい部類に入ったときに使い。
「が」を使った場合は、いままでの中でも最高のラーメンを食べた感想になっています。
たった一言でこれだけ違うのです。
もう一つ、喧嘩になるような場合です。
・今日はおいしいね。
・今日もおいしいね。
そんなつもりではなかったのに。ついつい口が滑って言ってしまった。
喧嘩にまで発展する場合もあるでしょう。そんなつもりでは言っていないのにと。
実際に会っている場合であれば、間違ったと言って冗談ですまされることもあるでしょう。
しかし、ネットで発言してしまうとあなたの言いたいことが、まるで違う意味で受け取られてしまう場合があります。
その結果、あなたの一言で違う意味に捉えられてしまう場合があります。
正しい文章を書くということは発言者として最低限のマナーではあります。
しかし、絶対ではないのです。相手にどう伝えるかが大切です。誤字脱字はあまり問題ではないのです。
あなたの思いが伝わることがもっとも重要となります。