世の中では、すぐにやる! ことが美徳とされている風潮がありますよね。でも、正直そうは思わないのです。
もちろん誰かに迷惑がかかるようなことは、しっかりと守らなければなりません。社会人としては当然の話しではあります。支払いの期日や商品の納期は、相手との約束ですから、しっかりと守るのは【あ・た・り・ま・え】ですよ。
今日できることはすぐにやれ! などの自己啓発ではよくある話です。
本当にそうでしょうか? 伸ばし伸ばしが良いなんて聞いたこともないはずです。そもそも、そんな疑問など思ったことなどないという人の方が多いはずです。でもね、期限は守るけど最終、最後まで粘ってみるという。悪あがきはとても必要だと思うのです。
運良く私は毎年、本を書かせてもらっています。そんな時は、締め切りから計算します。いつまでにここまで終わらせておこうとそれまでは、悪あがきをします。
本のお題に対して、体のどこかに潜ましておいて、お題が体から離れないようにしています。離そうとしないで、いつも気にしている状態にしておくと新しいひらめきやアイディアが浮かんでくるのです。もし、すぐに取り掛かってしまい。手をつけてしまったら、重大なミスがない限り、初めからやり直すことはありません。だからこそ、ギリギリまで伸ばすことで、より良い物が書けるのだと思っております。
先伸ばしにすることで新しいアイディアがみつかる可能性が高いと思っております。
二番煎じや三番煎じが良い理由
斬新なアイディアで先頭をいく企業は、それ程長生きしないというデータがあります。一番煎じは失敗が多いということです。一番煎じは、新しいことやイノベーターとして確立します。Facebookが世界でも有数な企業になったのも、Facebookが誕生する前に、色々なソーシャルメディアがあったからだと思います。フレンドスターやマイスペースからFacebookは様々なことを学んだに違いありません。
ポケモンGoが大流行しておりますが、ポケモンGoもその前にIngressという位置情報を活用したゲームがありました。IngressのユーザーにポケモンGoをテストしてもらって、その評価を聞いたところ最悪のボール投げゲームと酷評を受けたそうです。しかしその評価はまったく正反対になり、世界的に大ブームになっております。
この大ブームは一体、なぜ起こったのでしょう。日本のアニメが海外に人気がある。日本からのスタートではここまでブームになったかはわかりませんね。マスコミが連日過熱なほど報道をした。など多くの要因があるのではないでしょうか。
よくいわれる、いいとこ取りです。ここはいいけど、ここはいらないな~。などとじっくりと考える時間が、二番煎じ以降には考える時間があります。先延ばしにすることで、他のことが良く見えてくるのです。だからこそ、焦らずじっくりと期限まで悪あがきをするとよいのです。すぐにやることは、一見良いことに感じてしまいがちです。
とくにクリエイティブな職業だと一層その効果は発揮できます。クリエイターと呼ばれる人は、創作家、制作者、作家、著作家、芸術家などがそう呼ばれていますが、クリエイターは白紙の状態から物を作っていく仕事が多いのでアイディアがいつも満載というイメージかも知れません。でも、新しいアイディアなんてあまりないように思っています。
今までのデザインを融合させて新しい作品を作り出していくからです。人は斬新すぎる物は否定する動物のようです。デザインだけではなく、発明や新しいことには否定的な部分が多く存在します。
たとえば、空なんて飛べるはずがないと昔の人は思ったでしょう。しかし、今では凄まじいほどの飛行機が空を飛んで多くの人や物を運んでいます。
クリエイティブな人ほど、様々な体験を自らの糧としているのです。色々なデザインを見て、そのいいとこ取りをして新しいアイディアが生まれていくのです。RPGのゲームでもそうですが、多くのアイテムを持っている方がゲームをクリアできます。経験値が高い方がクリアできるということになりますよね。
アイディアも同じではないでしょうか。日本だけにいる人より、海外での生活した経験がある人の方がよりアイディアが豊富になります。経験値が高いことで視野が広がるのです。
書籍も同じだと思います。人より多くの本を読んだ人は、読まない人よりは経験値が高くなりますが、頭でっかちになってしまう傾向があるので、実際に経験をした方がより高い経験値を重ねることができます。
ギリギリまで粘ってみることはどんなことにも必要だと思います。